Find a little happiness -小さな幸せを見つけよう- No.2

| つつじでは、余暇を愉しむための活動として「アートケア」を月に1回提供しています。 最初は、臨床美術を取り入れようとしましたが、つつじの利用さんには、なかなか難しい所もあり、現在は臨床美術の資格を持つ講師の方に来ていただき、利用者さんに合った形で提供していただいています。 今までは、造形活動が苦手だった方やその活動自体に興味のなかった方、展示された作品が気になりすぎてしまう方など様々でした。職員もまた、一緒に活動を楽しむというより活動をすることを優先し愉しむまでの余裕がありませんでした。 しかし、アートケアを始めてから利用者さん達にいろいろと変化が見られるようになってきました。 活動に興味がなかった方が活動の道具に興味を持ち始め、毎回道具を確認しに行ったり、表現することに興味のなかった方が楽しみながら感触遊びをしたら、その結果が作品になっていて褒められたり、展示された作品が気になりすぎていた人が、毎回作品の前に立ち、じっと眺めてツンツンと触ってまたじっと眺めて・・・取るわけでもなく片付けるわけでもなく、じっと見つめている姿がありました。それは、私たち職員が初めて見る姿でした。 いろんな方の力を借りながら、新しい体験をしていく中で、少しずつ変わっていくみんなの様子が私たち職員にはとても新鮮に映ります。 |



作品を作った後は、みんなでそれぞれの作品のいいところ探しをして、みんなで褒めあって楽しく活動を終了しています。
今までは、作品が気になりすぎてたのに・・・
今は、掃除をしながら立ち止まり、ツンツンして、眺めて・・を繰り返しています。

そっと触る指先は作品を愛おしんでいるようにも見えます。
彼の中で何かが起きています。
アートケアを楽しみにしている様子が感じられます。
作品を作りたいという気持ちがあふれる感じを職員は感じています。
こんな彼を見たのは、初めてです。
